皆様へ 弊社所属、ミュージカル座劇団員の山本英美が、11月28日未明、埼玉県さいたま市浦和区の路上で、交通事故のため急逝いたしました。41歳でした。 葬儀は、ご家族のご意志により、近親者のみの密葬にて一切を執り行いましたことを、ご報告申し上げます。 すでに報道等で流れております通り、あまりに突然のことで、私たちも言葉を失い、大きな悲しみと憤りのなかに取り残されております。 彼女は、私たちと活動を共に歩んできた仲間でした。 芸術と人を愛し、温かい心で俳優を率いる器の大きな女性でした。いるだけで、ほっとするような安心感を与えてくれる人でした。 稽古場で人の芝居を見ながら、誰よりもよく笑い、泣く人でした。 駄目な物は駄目と、優しく愛情を持って叱れる人でした。 自分が出演しない公演でも、スタッフとして仲間を支えられる人でした。 彼女に励まされ、舞台をやり遂げられたと感じている人は多く、ミュージカル座の良心のような人でした。 生きていれば、これから先、何十年と舞台に立ち続け、多くの役を演じられたはずの人でした。 年齢と共に深められる役づくりと芝居の道を、歩む仲間と共に楽しみにしていた人でした。 失った物はあまりに大き過ぎ、無念の思いは終わりませんが、彼女は、私たちに、限りある人生のなかで、自分が選んだ仕事と周囲の人たちに、精一杯の愛情を注ぐことの大切さを教えてくれました。 彼女をいつまでも胸に置くこと。そして、舞台人としての彼女の遺志を受け継ぎ、残された者たちが、天国の彼女が喜んでくれるような舞台を創ることが、これまでの恩返しと心得、歩みを続けて参ります。 生前の応援に、心から感謝いたします。ありがとうございました。
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