「ルルドの奇跡」稽古場だより|ミュージカル座は新しい国産ミュージカルの創造と普及を目的に、1995年に創立した劇団です。今を生きる人とミュージカルの感動を分かち合うために歩みを続けています。オリジナル・ミュージカルなら!

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「ルルドの奇跡」稽古場だより

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ルルドの奇跡(2016)
Category: ルルドの奇跡(2016) | 2016.01.19
「ルルドの奇跡」稽古場だより

「ルルドの奇跡」稽古場だよりです。顔合わせから3月10日の感動の初日まで、ミュージカルが出来上がっていく稽古場の様子を、キャストの言葉と共にお届けいたします。

顔合わせ顔合わせ
今泉りえ 浦壁多恵 わたりあずさ菊地まさはる 瀬戸内美八

1月9日。2016年が明けて、いよいよ稽古が始まったミュージカル「ルルドの奇跡」。聖女ベルナデットの奇跡の物語を、全編47曲の歌で綴った山口琇也とハマナカトオルの代表的作品です。役柄に最適の素晴らしい実力キャストが勢揃いして、約2か月間に及ぶ稽古がスタートしました。台本と、ずっしりと重い譜面をもらって、稽古場は19世紀のフランス、ルルドの町に変わって行きます。

歌稽古を仕切る西 利里子歌稽古
歌稽古歌稽古

顔合わせに続き、数日間の歌稽古が行われました。キャストのコーラス・パートを決め、1曲ずつ丁寧に音を取って歌をつくる稽古が続きます。約2時間半のドラマの全てが譜面に書かれている「ルルドの奇跡」。その膨大な音楽を詰め込むキャストたち。この作品ならではの美しく荘厳な賛美歌が、稽古場に流れてきました。

西 利里子(音楽監督助手)「これだけクラシカルに、きれいに歌っていい作品は、ミュージカル座では珍しいと思います。とてもきれいなコーラスなので音を取るのは難しくありませんが、休符なく行きたいところが多く、ブレスの取り方や音楽のつくり方は難しいです。お芝居で歌いたいところ。ここぞとばかりに声を聞かせたいところ。そうした場面の切り替えが、歌を聴いているだけで感じ取れるように、シーンに合ったコーラスづくりを行いたいと思います。」


ステージング開始ステージング開始

歌稽古に続いて、ステージングが始まりました。演出のハマナカトオルが、一人一人、こまかくキャストの動きを付けて行きます。オープニングは、現代のルルド。ヨーロッパ最大の巡礼地となったルルドに、様々な思いを持って集まってきた群衆による蝋燭行列の場面です。この場面のキャストは、劇中19世紀の人物とは異なる、現代の人として登場します。

今泉りえ 浦壁多恵 三木愛加祈るベルナデット

主人公、ベルナデットを演じる浦壁多恵さん。一度演じている役だけに、初めてのステージングも、すぐ役にとけこみます。以前使ったベルナデットのロザリオを、たくさんあるロザリオの中から、手触りで選び出すほど。極めつけの役どころに、命を吹き込みます。

「ルルドの奇跡」主役のベルナデットを演じる浦壁多恵さん。抜群の歌唱力を生かして「レ・ミゼラブル」「ファントム」劇団四季「春のめざめ」「蒼穹のファフナー」などミュージカルの舞台や、アニメソングなど歌手として活躍。ミュージカル座「ひめゆり」では「小鳥の歌」を歌う“ゆき役”を長年に渡ってつとめ、高い評価を獲得しました。2008年「ルルドの奇跡」ベルナデット役に主演し、今回は、約7年半ぶりのベルナデット役再演となります。

浦壁多恵「皆様こんにちは。浦壁多恵です。ルルドの奇跡のお稽古が始まりました。7年前に演じたこの愛しい役、今こうしてお稽古場にいれることが幸せでなりません。ベルナデットはいつもロザリオを持っているので、沢山ある小道具のロザリオから今回使うものを選ぼうと、ロザリオの祈りをする時のように手で触ってみて一つ選びました。すると小道具係の奈実ちゃんから『7年前と同じのを選ぶね』と言われ驚きました。私自身どのロザリオを使っていたか覚えていませんでしたが、私の手は覚えていたようです。今回はハマナカ先生の演出、そして新たなキャストの方々とつくれることがとても楽しみです。前回もそうでしたが、とても守られた空気が流れています。その中で自然に体が動く感覚、ただそこにベルナデットとして生きたいと思います。皆様、是非劇場へいらしてくださいね。」
 

組ルイーズ(ベルナデットの母)役を演じる川田真由美さん。ミュージカル座創立時より劇団を率いる女優として、ミュージカル座の制作の顔として活躍を続けています。「トラブルショー」早見よし子役、「アイ・ハヴ・ア・ドリーム」ジャネット役(主演)、アンジェラ役など多くの役を演じて来ました。「ルルドの奇跡」ルイーズ役も代表作のひとつです。

川田真由美「星組ルイーズ役(ベルナデットの母)を演じさせていただきます川田真由美です。初演時からずっと、星組でこの役を演じさせていただいております。本当にありがたい事です。星組の家族は、毎回キャストが総とっかえですので、どんどん変化といいましょうか新化していき、公演ごとに新たな家族が出来上がる過程はとても面白いです。母になった事のない私ですが、ルイーズとして4人の子供への「母の愛」は、演じている自分でもびっくりするくらい心が温まります。そして、今回の主演ベルナデットの浦壁多恵さんとはもう十年くらいのお付き合いになるのでしょうか。とても気ごころの知れた方ですので、新たな家族を作り上げていくのに、お互いに色々話し合いながら、「生活状況が厳しい中にも愛情あふれる家族」になれたらいいなと思います。そして、とうとう今泉りえさんとのダブルキャスト!気を引き締めてがんばります。」
 

組でルイーズ役を演じる今泉りえさん。17歳で初舞台を踏み、NY留学経験を経て劇団四季へ。「ウェストサイド物語」「キャッツ」「美女と野獣」「ライオンキング」他に出演。退団後は、「ミス・サイゴン」「レ・ミゼラブル」「フットルース」などの舞台に立つ傍ら、ミュージカルの歌の先生としても人気です。ミュージカル座には「センス・オブ・ワンダー」「何処へ行く」「スター誕生」に出演しています。

今泉りえ「ベルナデットの母親ルイーズをやらせていただきます、今泉りえです。ルイーズは貧困の中、自分も働きながら夫を支え、病弱なベルナデットを心配し、まだ小さい兄弟たちの世話をし…神に祈ることできっと報われると信じ、日々に感謝し生きる母。何よりも家族の幸せを願うからこそ、この物語で起こる様々な出来事に葛藤していくのかな。これからどんどん役を深めて行こうと思っています。先日、家族の夕食のシーンをステージングしましたが、賑やかなこと!!軽快な音楽に乗せて、はしゃぎ回る子どもたち。このシーンは私の普段の母親っぷりも垣間見れると思います。浦壁多恵ちゃん、岸祐二くん、瀬戸内美八さんは「レ・ミゼラブル」以来久しぶりの共演。顔合わせでは「何処へ行く」初演・再演、「スター誕生」でご一緒した若いメンバーもたくさんいて、嬉しくてハイテンションになってしまいました。わたりあずさちゃんも念願の初共演です!稽古場ではハマナカ先生の優しさ溢れる言葉たちを、ビリー先生の美しい旋律で歌えることが、とっても幸せ。ダブルキャストのまんみちゃんは長い間ルイーズを演じている、ルルドの大先輩!いつでも自然体で演じる姿は、見ていてとても勉強になります。私も頑張らなきゃ!史実が元になっている分、色んな前知識を得てご覧になると、さらに楽しめる作品ですね。ぜひ、皆様劇場にいらしてください!」

組でブーリエット役を演じる佐野眞介さん。「ひめゆり」「タイム・フライズ」「トラブルショー」他、多数のミュージカル座作品に参加する他、「ミス・サイゴン」などの大作ミュージカルにも出演。シェイクスピア作品への出演も多く、「間違いの喜劇」では主役を演じました。2010年より、「815~Generation to generation」と題して、戦争を語り継ぐステージを企画・主催しています。

佐野眞介「「ルルドの奇跡」は再演を繰り返しているミュージカル座の代表作のひとつですが、僕は在団12年目にして2度目の出演となります。初めての出演は2005年でした。そのときはベルナデットを慕う青年アントアン役。あるシーンで、舞台上にはたった2人きり、東京芸術劇場の中ホールでソロを歌う経験は、ミュージカルを始めたばかりの当時の僕にはとても貴重な体験でした。10年経って、そのシーンで隣にいてくれた、目の不自由な石切り職人ブーリエット役を演じます。長い歳月を経て、同じ作品に様々な役で出演できる喜びは劇団員の特権でしょう。(笑)個人的なことですが、役作りは初めて台本に目を通した時の印象を大事にするようにしています。10年前、頭の中で見たブーリエットをじっくりと具現化していこうと思います。新しい「ルルドの奇跡」、ご期待ください。」


中央は村上恵子中央は佐野眞介

ルルドの町の場面の振付です。大勢の人々の異なる動きが舞台のあちこちで展開する、ミュージカルならではのモブシーンです。キャストの動き、舞台セットの転換、照明の変化などを計算し尽くしたうえでの絵作りが、毎日少しずつ進みます。上の写真右、ブーリエット役の佐野眞介さんが引いている椅子は、本番では荷車に。

ジュトール検事役を演じる菊地まさはるさん。「レ・ミゼラブル」グランテール役(旧演出版ではコンブフェール(工場長)役)をはじめ、個性と演技力を活かして様々な舞台で活躍。ミュージカル座では、「トラブルショー」田辺一星役(主演)、「赤ひげ」津川玄三役、「何処へ行く」ネロ役など多くの役を演じる他、「タイム・フライズ」では演出も手がけました。

菊地まさはる「2001年に、「ルルドの奇跡」ジャコメ署長役とムッシュ・カステロー役で、初めてミュージカル座に参加しましたが、その時はどこの馬の骨とも分からない男を、よくぞ大抜擢していただいたものだと思います。今、やっと役を演じるということが分かり始め、4年前にも演じたジュトール検事役が、非常に難しい役なのだということを、稽古をしてみて改めて感じています。美しいメロディーに溢れるこの作品の中にあって、理論的で言葉数の多い検事のシーンを、どうお客様に分かりやすく伝えるかが、今回の目標です。普遍的な舞台芸術として上演され続けるこの作品の中で、カンパニー一同、最良の成果を生み出せるよう、精一杯頑張ります。劇場でお会いしましょう。」
 
 

クロワジーヌ役(組)を演じる藤澤知佳さん。舞台芸術学院ミュージカル部本科卒業後、ミュージカル座に入団。「ひめゆり」みさ役、「アイランド」アンドレア役、「スター誕生」花山千寿役、「何処へ行く」アクテ役など、多くの重要な役を演じてきました。日本舞踊若駒流名取りでもあり、ダンス講師もつとめています。

藤澤知佳「月組クロワジーヌ役の藤澤知佳です。綺麗で荘厳な楽曲に癒される日々。稽古場を見渡すと、長年一緒に舞台をつくってきたメンバーが多く、安定感抜群です。それぞれがいろんな経験を積み、年を重ね、またここに集った…ものすごく【特別】な気がします。かなりワクワクします。私自身、初演から出演しているとはいえ、この役と向き合うのは初めてなので、それもまたワクワクの1つです。そして【ルルド~の醍醐味】は、なんといってもカンパニーの奏でる見事なアンサンブル!! もちろん、少人数の場面も見所満載ですが、大人数の場面こそ、このルルド~の見せ場だと思います。是非劇場にて、ひとりひとり隅々まで見逃さず(笑)ご覧いただけたらと思います。」
 
 

前回公演に引き続き、アントワネット役(☆組)を演じる福田奈実さん。1998年、世田谷パブリックシアターで上演された「ひめゆり」に初出演。その後、「野の花」主演リーザ役、「ゴースト」不良娘役、「ひめゆり」かな役など、多くの舞台に立ち続けています。

福田奈実「星組アントワネット役の福田奈実です。最近は小道具として作品に関わる事が続いたので、出演者として作品に関わる事がなんだか久しぶりの感じがします。果たしてミザンスやら歌やら、色々きちんと覚えられるのだろうか、、、? 少し不安でしたが、やはり稽古場は楽しく、不安そっちのけでやっております。前回のルルドから4年経っているとゆうのが信じられない位、本当にあっとゆう間に時が通り過ぎて行きます。そんな時の中、追い付けない事もあったりしますが、マイペースで進んで行こうと思います。今回のルルドでは、前回のルルドでのある事にリベンジを! と、密かに燃えております。そしてダブルのミッツー(三辻香織さん)と共に、優しく楽しく美しく、心もおおらかな大好きな奥様にお仕えしていこうと思います。」
 
 

マダム・ミレー役を演じる瀬戸内美八さん。宝塚歌劇団星組トップスターとして活躍。「心中・恋の大和路」などの代表作で人気を博し、1983年、「オルフェウスの窓」で退団。退団後は、地元徳島で「ダンススタジオひまわり」を主催しながら、「レ・ミゼラブル」マダム・テナルディエ役などミュージカルやコンサートの舞台に出演。「ルルドの奇跡」マダム・ミレー役は、2008年の公演より連続出演されています。

瀬戸内美八「「ルルドの奇跡」 には三度目の出演をさせて頂きます。心をうつストーリー、美しいハーモニーに毎回感動し、こんな素敵な作品に又々出させて頂いて、本当に嬉しいです❗ 劇団員の皆さんが、一生懸命お稽古をされていて、音程の悪い私にも、真剣に教えて下さいます。😅🎶😅🎶 ハーモニーが、とても難しいのです。😅 でも、ハマナカトオル先生の軽妙な面白さに癒されています。😄 奇跡の水が、あったらいいですね❗❗ 私も、直したい所が沢山。信じる気持ちがあれば救われると信じて、頑張って取り組みます! 」
 
 

瀬戸内美八 福田奈実瀬戸内美八 福田奈実

マダム・ミレー役を稽古する瀬戸内美八さんと、アントワネット役を稽古する福田奈実さん。前回公演もこのお二人だったので、たちまち思い出し、話し合いながら振りが出来上がりました。マダム・ミレーは、ルルドの町の実力者。いち早くベルナデットの支持者に回ったことにより、町の人々に大きな影響を与えます。


ジャン・ブオオール役を演じる高舛裕一さん。文学座を経て、東宝ミュージカルアカデミー1期卒業。「レ・ミゼラブル」クールフェラック役(旧演出版ではクラクスー役)、わらび座「誓いのコイン」主演など、歌唱力を生かして舞台で活躍。ミュージカル座には「ひめゆり」「トラブルショー」に出演しています。

高舛裕一「今回のお話をいただいて、最初にまず浮かんだのが、目に見えないものを信じる力についてです。これが、今一番大切なことではないかと思い、世の中に訴える価値があると思い、出演を決めました。21世紀に入って15年と少し経ちますが、目の前の利益に執着するような話ばかりで、魂とか精神という意味での人間力が、どんどん低下しているのではないかという気がしています。 長い目で見ると、この人間力の低下が、人類そのものの衰退に繋がって行くのではないかと思います。目の前の損得だけを価値基準にしないで、自分よりも周りを豊かに出来る人が増えて行かなければいけないと思います。キリスト教には馴染みがない日本人が多いと思いますが、この「ルルドの奇跡」というお話が伝えたい精神を、宗教を越えて受け取っていただきたいと思っています。どうぞ、気軽な気持ちで観に来ていただけたらと思います。」
 

トワネット役(組)を演じる高田亜矢子さん。東宝ミュージカルアカデミー1期卒業。劇団青年座「運転免許わたしの場合」「Side Show」「レ・ミゼラブル」「二都物語」「ボンベイドリームス」など多くの舞台で活躍。ミュージカル座には「ひめゆり」「スター誕生」ヒロイン役などに出演。昨年秋に公開された映画「魚津のパン屋さん」では主演を務めました。

高田亜矢子「「ルルドの奇跡」は3回目の出演になります。2008年に多恵さんがベルナデット役をやられた時、私は初舞台だったのでとても思い出深い作品です。2008年はルシール役(町の女)、2012年はマリー役(ベルナデット兄弟達の友達)をやらせていただき、今回はベルナデットの妹のトワネット役。また立場が変わり、家族の一人として視る「ルルドの奇跡」はとても新鮮です。今日は家族にとって悲しいシーンのお稽古でしたが、予想以上に悲しかったです(笑)。そんな中でも穏やかな空気で進む稽古場は、ルルドならではなのかなと思ったり。綺麗なメロディを歌いながら自分自身も癒されています。やはり大好きな作品だなと実感する今日この頃です。」
 
 
 

トワネット役(組)を演じる村上桃子さん。昭和音楽短期大学ミュージカルコースを経て、東宝ミュージカルアカデミー1期卒業後、劇団四季に入団。主な出演作は、「蝶々さん」「今井ゆうぞうファンタジーストーリーズ」サンリオピューロランド「海のメルヘン」「ひめゆり」みち役、こどもちゃれんじ、しまじろうステージショー歌のお姉さんなどで活躍中です。

村上桃子「初めて「ルルドの奇跡」に出演させていただきます、村上桃子です。これまでミュージカル座の作品には過去に「ひめゆり」で三度お世話になりましたが、「ひめゆり」以外の作品で出演させて頂くのはこの作品が初めてです。お稽古が始まって思ったのが、ハマナカ先生の素敵な詞とビリー先生の美しく繊細な曲に毎回ゾクゾクしています。お稽古場は活気があって、毎回凄く刺激を受けています。私は今回”トワネット”という役を演らせて頂きます。まだまだトワネットについて知らないことばかりで、沢山の皆さんに助けて頂きながらお稽古しています。本番までにはもっともっとトワネットと仲良くなり、私なりのトワネットを演じることができたらいいなぁと思っています。皆さんと一緒に素敵な作品をお届けできるよう、本番まで頑張りたいと思っております。」
 

ジュスタン役(組)を演じる梅沢明恵さん。舞台芸術学院ミュージカル部別科卒業。「ひめゆり」かな役、「何処へ行く」ナザリウス役、「アイ・ハヴ・ア・ドリーム」サンシャイン役、「トラブルショー」安奈役など多くの作品に出演する他、長年ハマナカトオルの演出助手をつとめ、舞台作品をまとめ上げる力を発揮しています。

梅沢明恵「この作品の稽古場の雰囲気が大好きです。他の作品では味わえない何とも言えない雰囲気。簡単に言うと「癒し」でしょうか。決してそれだけではないはずなのに、その空気が流れ続けている感じが不思議でもあり、たまらなく好きです。今回もそんな空気を楽しんでいます。月組「ジュスタン」役の梅沢です。ジュスタンは「スビルー家」の長男で末っ子です。上に「ベルナデット」「トワネット」「ジャンヌ」という三人のお姉さんがいます。体の弱いベルナデットに嫉妬し、小さいお母さんのトワネットに叱られ、意地悪なジャンヌと闘う日々を送っています。とっても貧乏ですが、全く気にしていません。毎日楽しく暮らしています。というところからお話が始まります。日々「どう生きるか」模索中です。「ひめゆり」と違い「ちょっとルルドまで」という訳にはいきませんので、そこは想像力を駆使して、この役にしか出来ない生き方を見つけたいと思います。」

家族の場面市長室の場面

連日、ステージングが続いています。ルルドの町で巻き起こる様々な出来事が、音楽に乗せて描かれて行きます。19世紀中頃、産業革命が成し遂げられた頃のフランス、ルルドをリアルに描くのが、このミュージカルの役割。キャスト一人一人が日々知識を深めながら、稽古に参加しています。


ラカデ市長役を演じる岡智さん。TVドラマの世界から、「エニシング・ゴーズ」出演をきっかけにミュージカルの世界へ。「ミス・サイゴン」「レ・ミゼラブル」「マイ・フェア・レディ」「オペラ座の怪人」など、舞台出演歴4,200回を超えるベテランです。ミュージカル座は、「チェアーズ」「ひめゆり」「スター誕生」「トラブルショー」などに出演しています。

岡 智「僕は仏教徒でして、キリスト教とは違うんですけれど、宗教というものは、人間にとって必要なものだと思いますし、「寛容」ということが、とても大事なことだと思っております。「他者への思いやり」の心が、この作品にも書かれてあり、その大切さをひしひしと感じております。ただ、私の演じるラカデ市長は、物語の中でたいへん俗物であり現実主義者ですから、そうした人間的側面を出して行けたらと思っております。ビリー(山口琇也)先生の曲は、音符の動きが繊細で難しいので、時間を使って身体の中に入れ込み、演じなければと思っています。まだ、その段階までに至っておりません(笑)。今回、久しぶりにご一緒する方も多くて、柳瀬大輔さんとは「オペラ座の怪人」以来。岩橋大ちゃんとは、わらび座で9ヶ月一緒でした。再会を喜んでおります。かつてフランスで実際に起こった奇跡の物語を、お客様に体感していただき、何かを感じ取っていただけたら幸いです。」

クロワジーヌ役(組)を演じる片岡直美さん。舞台芸術学院ミュージカル部別科卒業。ミュージカル座創立と共に入団。主な出演作は「野の花」リーザ役(主演)、「ロザリー」ロザリー役(主演)、「アイ・ハヴ・ア・ドリーム」リーナ役、「ひめゆり」ちよ役・ルリ役などがあります。「ルルドの奇跡」は、初演からジャンヌ役で出演。CDもジャンヌを歌っています。

片岡直美「1999年の初演と2001年の再演に出演していて、今回は15年ぶりです。その間に出産と育児を経験してきました。子供のことが心配で眠れない夜ももちろんあったので、クロワジーヌの、生死をさまよう我が子を前にした時の「母の狂気」のようなものは想像できます。ただ、この作品は奇跡のお話ですから信仰についても想像します。私は高校時代をキリスト教の学校で過ごしましたが、当時は素直に受け入れられず違和感を覚えることもありました。ところが娘がキリスト教の学校に入学してから、聖書のお話を伺う機会に自然と参加するようになりました。理解するとか信じるというのとは少し違うのですが、今は何というか言葉がすっと心に入ってくるような気がして不思議です。信仰について奇跡について考えながら、この作品の中での生き方を模索していきたいと思っています。」
 

ジュスタン役(組)を演じる篠崎未伶雅さん。青山学院短期大学教養学科卒業。ミュージカルアカデミー03期生。「ひめゆり」しず役・たき役、「ロイヤルホストクラブ」奈津実役、「センス・オブ・ワンダー」メアリー役、「何処へ行く」ナザリウス役などを演じてきました。

篠崎未伶雅「2012年12月24日、何かに吸い寄せられるようにイヴの日に一人で『ルルドの奇跡』の観劇に出掛けました。観終わった時は一人で出掛けた寂しさなんてどこかに消えて、温かい気持ちで劇場を後にしました。そんな素敵な作品にご縁をいただけたこと、とても感謝しています。昨年の11月公演『何処へ行く』にてナザリウスという少年の役をやらせていただき、性別を越えて役と向き合うことの難しさ、やりがいを感じていましたので、またジュスタンという男の子の役に挑戦できることがとても嬉しいです。ナザリウスより幼い役なので、少しでも役に近付けるように試行錯誤したいと思います。幸いにもハマナカ先生が描く温かい素敵な家族の一員なので、家族の皆様に助けていただきながら存在していけたらと思っております。そしてまたまたお世話になっている大好きな先輩方がたくさんいらっしゃる稽古場でたくさんのことを学びたいと思っています。そして、たくさんのお客様と一緒に奇跡を感じることができますように。」

マリー役(組)を演じる東ゆいさん。大阪スクールオブミュージック専門学校卒業。2008年~2009年骨髄移植推進キャンペーンミュージカル「明日への扉」松本俊江役、「ひめゆり」みち役、「トラブルショー」西の魔女役、「何処へ行く」アウルス役などに出演するかたわら、歌唱指導、アーティスト・バックコーラス、仮歌提供等、シンガーとして活動しています。

東ゆい「「ルルドの奇跡」。お稽古が始まってまだ2週間ほどですが、何て素晴らしい作品に出させて頂いているんだと日々実感しています。特に無原罪の御宿りが神々しい音楽に包まれて出現するシーンは本当に美しくて、これに照明や音響効果が加わるとどうなるんだろうと今から楽しみで仕方ありません。今回作品の中でマリーとシスター・ジュリーという全く違う役柄を演じさせて頂くのですが、この役を何度も演じていらっしゃる大ベテランで劇団員のむら子さん(村上恵子さん)がWキャストという事でとっても心強いかぎりです。全員で歌うとても印象的な讃美歌と、ベルナデットが歌う耳に自然と残るメロディーは観に来てくださったお客様の心を癒してくれると思います。」

町のお偉方ベルナデットと両親

ルルドの町に突然起こった聖母マリア騒動。連日新聞に書き立てられ、慌てて事態を終結させようと動く町のお偉方(左上の写真)。左から岡智さん、菊地まさはるさん、森山大輔さんです。右上の写真は、想像を超えた騒ぎに巻き込まれた娘をかばうベルナデットの両親。今泉りえさんと柳瀬大輔さんです。


ドズー医師役を演じる川口竜也さん。大阪芸術大学でミュージカルを学び、関西を中心に活動する日本ミュージカル研究会・劇団JMAで数々の作品の主役をつとめました。2008年に上京してからは、「ミス・サイゴン」クラブオーナー役、「エリザベート」市長役、「三銃士」ボナシュー役、「レ・ミゼラブル」ジャベール役、「プロパガンダ・コクピット」父ちゃん役、「何処へ行く」ペテロ役など、ミュージカルの舞台を中心に活躍しています。

川口竜也「いつでもどのカンパニーに参加しても思うことは同じで、作品が少しでもよくなるために努力をすること。自分の役を演じるということも、もちろんですが、年長者として、カンパニー全体を見ながら、たとえば若い人たちに自分の経験の中からアドバイスをしたりすることで、カンパニー全体をまとめ上げることにも尽力出来たらと思っています。そして、日本のオリジナル・ミュージカルの底上げをして行くということが、今のこの時代に、この年齢で生きている自分の責務でもあると考えています。今回の作品では、最先端にいながらも、人間性を忘れていない人物として、ドズー医師役を創り上げたいと思っています。」
 
 
 

アントワネット役(組)を演じる三辻香織さん。武蔵野音楽大学音楽教育学科声楽専攻卒業後、ミュージカル座へ。「ひめゆり」ゆき役・あき役・サチ役、「赤ひげ」狂女おゆみ役、「ロイヤルホストクラブ」朝比奈ルイ役、「バクマツ」冴役、「スター誕生」秋紗奈江役、見上げたボーイズ「テキサスブロンコをぶっ飛ばせ!」久埜塚恵美役など多くの作品に出演してきました。

三辻香織「前回のアントワネットの写真をラインのアイコンにしたら、95%「この方はどなた?」と、言われてしまっています。月組アントワネット役の三辻香織です(笑)。久しぶりの真面目?!な作品。そして久しぶりのコメディなポジション!!普段の私の“抜けさ”がかろうじて許される役柄ですので、リラックスして楽しませて頂いています!!しかし、そんな役柄だからこそ、極めて真面目に取り組み、本番まできちんと稽古をしたいと思っています。私、実は「ルルドの奇跡」初演から皆勤賞です。前回の月組公演だけは出演していませんが。そして今回の星組公演も出演しませんが、それ以外は皆勤賞!!なのですが、また新たな作品に取り組む様に、ルルドで次々と起こる奇跡を新鮮に受け止め、ミレー奥様と共にベルナデットを見守り、奇跡を広めていきたいと思います♪「ルルドの奇跡」は、ポップオペラなので、歌詞とメロディーでそれぞれの役柄が描かれています。もう一度、歌詞とメロディーに向き合って、アントワネットという役を作り上げていきたいと思います。」

ジャンヌ役(組)を演じる西 利里子さん。国立音楽大学声楽学科卒業後、ミュージカル座へ。「ひめゆり」ちよ役、「マザー・テレサ 愛のうた」スバシニ役、「何処へ行く」アティア役、「不思議なラヴ・ストーリー」エレノアばあちゃん役、「スター誕生」とくらはなみ役他に出演。外部コンサートやバックコーラス、ミュージカルの歌唱指導でも力を発揮しています。

西 利里子「星組ジャンヌ役の西利里子です。「ルルド~」は、初めて出演した時に、カトリーヌをやらせて頂いて、当時、どうしても、”大人”に見えない見た目に、悩んで考えた末、勝手に妊婦さんの設定にした思い出があります。後々、許可は頂きましたが、前例が無かったのと、新人で、伝えるのにものすごく緊張した覚えがあります。今思い返すと、役について色々と考えることの楽しさを教えてくれた作品なのかも知れません。クロワジーヌ→マリーを経て、今回は、ベルナデットの妹、ジャンヌをやらせて頂きます。お稽古が始まって暫くは、家族ということで、居方が分からなくなり、迷走しかけましたが、今は、その違いも、楽しい!と思えるようになってきました。どんなジャンヌが生まれるのか、まだ分かりませんが、本番に向けて、スビルー家の皆さんや周りの皆さんのお力を借りながら、作って行けたらなと思います。」
 

無原罪の御宿り(ルルドの聖母)役と、ブリュア海軍大将夫人の2役を演じるわたりあずささん。「レ・ミゼラブル」「ひめゆり」「舞台に立ちたい」「マザー・テレサ 愛のうた」「チェアーズ」「ロイヤルホストクラブ」などミュージカルへの出演や、テーマパーク・ショーシンガー、ソロライヴ、CMソング、「水泳ジャパンオープン開会式」国歌斉唱など、歌手や司会としても活躍しています。

わたりあずさ「今回はなんとも身に余りすぎる素晴らしい役をやらせて頂いてます!2役なのですが、無原罪の御宿り(ルルドの聖母)とフランス皇太子の乳母!役者人生でそんな役を演らせて頂くチャンスってなかなか無いかと・・(笑)プレッシャーと闘いながら、でも作品にとても癒される日々です。私もミュージカル座さんの作品に10年以上関わらせて頂いてますが、驚くのは最初の頃からいる劇団員のみんなが、それぞれスタッフワークの腕をメキメキあげまくり、それぞれが居なくては困るベテランの域に達していて、(笑)そしてその劇団員のみんながここまで集結して出演までする作品て他にないんじゃないかなというのが、このルルドの奇跡で。ひめゆりと並ぶ、ミュージカル座の代表作で長年上演されてきてる作品ですが、本当に愛されて大切に大切に上演を重ねて来られたのをしみじみ感じています。そんな作品を愛すべきキャストのみんなと、愛と癒しの素晴らしい作品に立てることを本当に幸せに思います。きっとその大切な想いがお客様にも届くと信じて・・・劇場でお待ちしております。」

ヌヴェール修道院の場面ヌヴェール修道院の場面

ヌヴェール修道院でのベルナデットとシスターたちの場面の稽古です。今年は、ベルナデットがヌヴェールの修道院にはいって150年となる記念の年で、ヌヴェールの修道院では、特設ステージでの屋外劇も企画されているそうです。普段と違う清浄な空気が流れるような稽古場です。


ジャコメ署長役を演じる森山大輔さん。恵まれた体格を生かして数々の作品に出演。「ミス・サイゴン」「レ・ミゼラブル」「モーツァルト」「キャバレー」「MY ONE AND ONLY」「カルメン」「風と共に去りぬ」などの舞台で重要な役を演じてきました。最近はTVドラマにも活躍の場を広げています。ミュージカル座には、「カムイレラ」「プロパガンダ・コクピット」「氷刀火伝」「ニッキー」「トラブルショー」に出演しています。

森山大輔「ミュージカル座へは何度も出演してきましたが、ハマナカさんの作品への参加は初めてですので、非常に楽しんで稽古に臨んでいます。「ルルドの奇跡」は、これまで何度も観ている作品で、素敵な作品だと思っていました。ジャコメ署長という役は、いわゆる役人の三馬鹿トリオの一人ですので、三人のコンビプレイが場面のキイになってきます。これからますます、ラカデ市長役の岡智さんと、ジュトール検事役の菊地まさはるさんと切磋琢磨して、どんどん面白いものを作り上げて行きたいと思っています。初めてこの作品を稽古してみて、すごく魂が込められている曲が多いと感じています。曲から、精力的な作曲家の姿が浮かんでくる作品です。その曲の持つパワーに負けないようなパフォーマンスを、俳優陣がしないといけないと思いますので、本番まで一生懸命、頑張って行きたいと思っています。観に来ていただければ感動する作品だと思いますので、是非是非、北千住までお越しください。お待ちしています!」

組でマリー役とシスター・ジュリー役を演じる村上恵子さん。舞台芸術学院ミュージカル部別科を卒業後、フリーを経てミュージカル座へ。主な出演作に「ひめゆり」ルリ役・みち役、「赤ひげ」おとよ役、「マザー・テレサ 愛のうた」シスター・テレサ役、「トラブルショー」斉藤菜月役などがあり、NACK5ラジオドラマなどにも出演しています。

村上恵子「「ルルドの奇跡」は5年ぶりの出演!マリー役は3度目?になりますが、2012年のステージングが変わっているのですごく新鮮です。前回加わったパンをつまみ食いするミザンス。舞台上で食べ物を食べるのは初めてかもしれません(笑)。食べ過ぎないように気をつけます(笑)。もうひとつの役のシスター・ジュリーは、語り部的な役割もありますが、ベルナデットの最期を見守る親友のようなシスターです。ベルナデットが倒れた時に落としたロザリオを拾うのですが、そのロザリオをどうお芝居に活かそうかと模索中です。そしてルルドは群衆劇なので、この小さな町でみんな寄り添って生きてる感が出せたらいいなと思っています。見どころ満載の「ルルドの奇跡」、ぜひ観にいらしてください!」
 
 

ジャンヌ役(組)を演じる三浦惠子さん。池袋ミュージカル学院卒業後、ミュージカル座へ。「ひめゆり」ルリ役・のぶ役、「何処へ行く」ルチア役、「マザー・テレサ 愛のうた」シスター・セレス役、「マリオネット」×印の少年役・ジャンヌ・ダルク役、「アイ・ハヴ・ア・ドリーム」ポーラ役などを演じて来ました。

三浦惠子「私は4年前の「ルルドの奇跡」再演が上演された年に劇団に入団しました。客席で観て作品の美しさに魅了され、また多くの劇団員の先輩たちを観て、次回再演をする時は絶対に出演したいと思ってたので、今回ジャンヌ役で出演させていただけることをとても光栄に思っています。また今回は「ひめゆり」などでWキャストとしてお世話になってるむらこさん(村上恵子さん)とお友達として共演出来るのも楽しみです。稽古場では役柄やシーンの情景などが徐々に深まってきましたがまだまだ繋がってない部分もあり悪戦苦闘中です。そんな中、先日衣裳合わせがあったのですが、今まで使ってきた歴史ある衣裳に袖を通すと衣裳が教えてくれるルルドの暮らしや人柄などの情報も多く、新しく見えてくるものがありました。本番に向けてもっと追求していきたいと思います。」
 

組でマダム・ニコロー役とマリー・テレーズ(ヌヴェールの修道院長)役を演じる紺屋梓さん。大阪芸術大学舞台芸術学科ミュージカルコース在学中に富良野塾に入塾。全国ツアー「屋根」「悲別」「歸國」などのヒロイン役で好評を得ました。ミュージカルでは「二十四の瞳」山石早苗役、「ひめゆり」サチ役、「スター誕生」秋紗奈江役などを演じています。

紺屋 梓「日本はすごく恵まれていて、山も海もあって、とれるものも多くて、水も豊富で、蛇口をひねると飲めます。でも、外国ではそうではないところが多いみたいで、まず、泉がわく!しかも飲める水。ということに1つ目の奇跡。そして、その水が人々の死に至る病までも癒していくという奇跡……なんだか壮大なスケールですが、それが実際におきた話なので、やはりどれだけ近づけるかが今回の目標です。そのお告げを受けた、たった14才の少女ベルナデットを最初から信じ見守る近所のおばちゃん、マダム・ニコロー役。あともうひとつは彼女が亡くなるときに寄り添うヌヴェールの修道院長役。今回は2役演じさせていただきます。奇跡という、目に見えないものを信じるスピリチュアルな感覚は、頭より心の方だと思うので、繊細なことも大切に感じたことを表現できればと思っています。」

ベルナデットを診察したドズー医師奇跡が起こったブーリエット

ベルナデットが起こした奇跡が、ルルドの町の住人たちを巻き込んでいきます。左上は、ベルナデットを診察したドズー医師を演じる川口竜也さん。泉の水による治癒も目の当たりにします。右上は、泉の水で見えない視力が回復する奇跡を体験した石切職人のブーリエット(佐野眞介さん)と、その話に沸き立つ町の人々の場面です。

ルルドの水「ルルドの奇跡」舞台装置

「ルルドの奇跡」の舞台に作られた泉の水には、毎回本物のルルドの水を使います。ルルド、マッサビエルの洞窟の忠実な再現とルルドの水の使用は、演出家のこだわり。フランスから運ばれたルルドの水が、今日、ミュージカル座に届きました。右の写真は、稽古場に貼られた「ルルドの奇跡」舞台装置の絵を紹介するトワネット役の高田亜矢子さん。舞台上にルルドを感じることが出来るよう、最大限の努力が続きます。


ペラマール神父役を演じる岸祐二さん。「レ・ミゼラブル」「ミス・サイゴン」「エリザベート」「ルドルフ~ザ・ラスト・キス~」「三銃士」「ボニーアンドクライド」「モンテクリスト拍」などのミュージカルの舞台や映画、テレビドラマ、アニメの声優など幅広く活躍。今回は、作曲家山口琇也からのオファーで、ミュージカル座に初出演となりました。

岸 祐二「皆さんこんにちは。初めましてかな?ペラマール神父役の岸祐二です。謹んで稽古場日記を書かせていただきます。私、何せミュージカル座初参加、北浦和駅も生まれて初めて降りました。ですが、作品は幾つも観させていただいておりました。ミュージカルそのものにも愛があって素晴らしいなぁといつも思っておりました。今回の稽古でそれを毎回実感して幸せを感じながら参加させていただいています。初参加にしてはとても縁のあるメンバーが沢山いまして心強いです。特に主演の浦壁多恵さんは、2003年レ・ミゼラブルのアンサンブルとして一緒に戦っていただけに、こんな形で再会出来て感激しつつ、彼女を全力で支えられたらと強く思っています。まだまだ出来ていない事だらけですが、カンパニーの皆の作品愛に、負けないエネルギーを注いで素晴らしい作品にしたいと思っていますので、是非ご期待下さいませ!  今日はこの辺で。岸祐二でした。」

アントアン役を演じる岩橋大さん。劇団四季研究所出身。「ジーザス・クライスト=スーパースター」で初舞台。退団後は、ミュージカル「FAME」、ゲキハロミュージカル「我らジャンヌ」わらび座「げんない」「グッバイ・ガール」「パッション」「花より男子 The Musical」などの舞台に立ち、経験を積んできました。ミュージカル座には初出演です。

岩橋 大「今回の作品はポップ・オペラで、こまかいセリフまですべて歌になっていますので、歌をセリフとして言うバランスが難しく、まだまだ悩んで葛藤しているところなんですが、でも、今日、初めて通し稽古をして、すごく立体的に作品の全貌が見えてきて、改めて作品の素晴らしさ、曲の美しさ、その世界観を体感できたので、これからまた自分の役と向かい合う決意をしたところです。演じていて、ものすごくエネルギーを使うので、やりがいがありますし、作品や役に愛着を感じています。いい経験をさせていただいていると思います。何度も再演されている作品なので、受け継がれたものを大切にしながら、自分らしく新鮮に演じられるよう、頑張って行きたいと思います。」
 
 

組でマダム・ニコロー役とマリー・テレーズ(ヌヴェールの修道院長)役を演じる三木愛加さん。東京音楽大学声楽演奏家コース三年在学中。6歳からピアノ、10歳からジャズダンス、15歳から声楽を始めました。ミュージカル「カムイレラ」「ズボン船長」オペラ「フィガロの結婚」などに出演してきました。

三木愛加「大学でオペラの勉強をしていて、これまではクラシック発声だけで歌ってきましたが、今回はポップ・オペラということで、いろいろ壁に立ち向かいながらも、温かい皆様のカンパニーで、楽しくやらせていただいています。役の年齢が、実年齢とかけ離れた役をいただいたので、威厳と貫禄のある女性を演じられるよう、精一杯、頑張りたいと思います。実は、学校ではフランス歌曲を専攻していて、去年はフォーレ、今年はドビュッシーの歌曲を学んでいます。フランスの詩や音楽に親しんできましたので、今回、自分がフランスの中に生きることができるのが、とても嬉しいです。皆様も一緒に、このミュージカルで奇跡を目撃しましょう。劇場でお待ちしています。」
 
 

ベルナデットの父親、フランソワ・スビルー役を演じる柳瀬大輔さん。東京芸術大学音楽学部声楽科卒業。在学中にミュージカル「ファンタスティックス」のオーディションを受け、マット役でデビュー。劇団四季「オペラ座の怪人」ラウル役、「ジーザス・クライスト=スーパースター」ジーザス役、「美女と野獣」野獣役、「キャッツ」鉄道猫役などの重要な役を演じて来た美声のミュージカル俳優。ミュージカル座には「ゴースト」紳士役以来の出演です。

柳瀬大輔「史実であるというところが、この作品の非常に強い説得力だと思います。イエス・キリストの話ですと2000年も前のことになりますので、聖書の中の人物像はイメージしかないですが、この話は150年前なので、多くの資料や写真が残っていて、役者としてフィクションのものに取り組む時とは、またひとつ心構えが違うところがあります。現実世界に生きていると、奇跡という現象にはなかなかお目にかかれないし、実感は持てないんですが、この物語は実際に起こった話なので、信じ得るに足る、確固たる力がありますね。実際に舞台上でルルドの泉の水が使われるそうなので、150年という時間を超えて、この物語をお客様と一緒に体験できたらと思っています。いつになく同年代の男性の役者さんが多いカンパニーで、皆さん、とても歌が上手です。私たちの世代のおじさんパワーを発揮して、頑張りたいと思っています。」

岸 祐二 浦壁多恵浦壁多恵 柳瀬大輔 岡 智

全シーンのステージングが付け終わり、稽古場は固めと通し稽古の期間にはいりました。場面ごとに稽古していたストーリーが繋がり、キャストも作品の全貌を初めて目にすることが出来ました。衣裳合わせや舞台美術の打ち合わせも行われ、開幕に向けて準備が進みます。

山口琇也による歌稽古山口琇也

「ルルドの奇跡」作曲・編曲・音楽監督の山口琇也による歌稽古が行われました。作曲家から直接曲のイメージを聞き、歌唱指導してもらうチャンスです。半日かけても全曲は終わりませんでしたが、キャストの曲に対する理解度が一段と深まった稽古となりました。


(組)組でブーリエット役を演じる中本吉成さん。劇団四季「ジーザス・クライスト=スーパースター」、東宝「レ・ミゼラブル」「ミス・サイゴン」、ミュージカル座「ひめゆり」「トラブルショー」「マリオネット」「何処へ行く」などの舞台に出演する傍ら、最近は演出家としても活躍。「アイ・ハヴ・ア・ドリーム」「アイランド」「BEFORE AFTER」などの作品を手がけています。

中本吉成「皆様、こんにちは!!月組ブーリエット役の中本吉成です!!今回で4回目の「ルルドの奇跡」への参加になります。ジャン役、アントアン役を経て、前回からブーリエットという、目の見えない石切り職人の役をいただきました。髭もじゃのおじさんです。アントアンの時の面影はもはや全くありません。ただ、大してカッコ良くも無い、ルルドの街の哀愁漂うこのおじさんが僕は大好きです。娘役(代々ブー子と名付ける)と共に仲良く、毎日稽古に勤しんでおります。なんと、今回も本物のルルドの水をフランスから購入し、セットの一部に使っております。ブーリエットはその泉の水で目を洗うシーンがあるのですが、本番が終わるまでに中本吉成のトレードマークの眼鏡が要らなくなるのでは、ともっぱらの評判です。(笑)あと少しで劇場入りだ!、という稽古場なのですが最終仕上げの真っ最中。大きな稽古場で実際のセットを使いながらの稽古です。大人数ミュージカルならではの歌声は迫力満点。僕も癒されております!!ストーリーは勿論、音楽の良さにも定評のある「ルルドの奇跡」、新しいキャストさんたちを加えて更にパワーアップしました!是非劇場に足を運んでみてください。ルルドの泉が皆様を癒します!!」

浦壁多恵浦壁多恵

ベルナデット最後の絶唱「すべては愛のために」を歌う浦壁多恵さん。ミュージカル女優人生の代表作にするべく、全身全霊を傾けてベルナデット役を演じる姿は、客席の感動を呼ぶことでしょう。劇団稽古場での最初の通し稽古を経て、カンパニーは、劇場と同じ広さが取れる実寸稽古場へ移動しました。

実寸稽古実寸稽古
実寸稽古実寸稽古

広い稽古場に移動して四日間の実寸稽古が行われました。背景の大道具以外、芝居で使う道具はすべて運ばれて、劇場入りする前の最後の仕上げです。全シーン入念に、あらゆる角度から確認作業が進みます。

実寸稽古実寸稽古

実寸稽古のラストは、衣裳付き通し稽古です。すべてのスタッフが見つめるなか、緊張感を持ってスタートした通し稽古も無事に終わり、実寸稽古は終了しました。同時にスタッフの打ち合わせと各セクションの仕上げ作業が進みます。右上の写真は、「ルルドの奇跡」上演プログラム最終校正の様子です。詳しい作品解説や全キャストの紹介、舞台写真や豊富な稽古写真など情報満載、オールカラー52ページのプログラムは、本番当日劇場ロビーにて販売いたします。ご観劇の記念に是非、お買い求めください。その他、「ルルドの奇跡」DVD、「ルルドの奇跡」Tシャツ等も販売しておりますので、物販コーナーに、お立ち寄りください。

ミュージカル「ルルドの奇跡」は、3月10日(木)から13日(日)まで、JR北千住駅西口マルイ11階、シアター1010にて上演いたします。素晴らしいキャストの歌と演技によって、美しい奇跡の実話が感動的なミュージカルになって幕を開けます。是非、劇場へお越しください!!

Category: ルルドの奇跡(2016) | 2016.01.19

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